平校には、

「先生」がいっぱいいます。

5人や10人じゃきかないかも。

そんなに採用しているのかって？

いえいえ

その正体は、生徒たちです。

上の学年の子が

下の子たちを導く。

そんな「先生」が、平校にはたくさん。

（小6の男の子に）

はんざわ先生「あの子はまだここに慣れていないから

面倒見てあげてね」

（なんの迷いもなく）

「はいっっ」

「なにかあったら

先生の代わりに注意してね」

（なんの迷いもなく）

「はいっっ」

りっぱな先生が、ここにもひとり。

こうして夏休みの日々は続いていきます。

 （平校／新妻武志　No.394）